@article{oai:mejiro.repo.nii.ac.jp:00000069, author = {竹中, 佐英子 and TAKENAKA, Saeko}, journal = {目白大学文学・言語学研究, Mejiro journal of literature and linguistics}, month = {}, note = {人教師は日本人が中国語で書いた自由作文を添削すると、単語の使い方やコロケーションは正確で、個々の文にも誤りはないのだが、文章が意味を成していないように感じることがしばしばあるという。これは文章の構成が中国語の文章の構成に合っていないことが原因である。また、中国人教師によれば、日本人の中国語自由作文には▽接続詞を多用する▽文と文の間に関連性が無い▽文章の始まりと終わりが呼応していないなどといった特徴が見られるという。成人が外国語で自由作文する際、まず母語で思考し、それを外国語で表現していくことが多く、日本人の中国語自由作文は日本語での作文方法、文章構成、論理展開の影響を受ける。そこで本稿は、日本人が小・中学校の国語の授業でどのような作文教育を受けてきたかを調査し、日本語での作文方法が中国語自由作文にどのような影響を及ぼしているのかを分析した。まず、『学習指導要領』を調査したところ、▽日常生活の体験から作文の題材を選ぶ▽事柄が発生した順番に書く▽主旨を明確に表現しながら、文章全体の構成を考えるなどと指導していた。次に、国語の教科書に掲載された生徒の模範作文を分析したところ、▽事柄が発生した順序がはっきりしている▽文や段落をつなぐのに、接続詞を多用するなどといった特徴が見られた。日本人が中国語の自由作文で接続詞を多用し、かつ、初級レベルの学生でも使用法にほとんど誤りが無いのは、母語の作文教育で、事柄が発生した順番に文を並べ、文や段落は接続詞を使ってつなぐという技巧を身につけているからであろう。また、模範作文を中国人教師に直訳して見せたところ、▽段落がはっきり分かれていない▽文章の終わりに締めくくりが無いという指摘を受けた。『学習指導要領』から、日本の作文教育が文章構成に配慮するよう指導していることは読み取れるが、中国人教師の指摘から、日本語の文章構成の方法を用いて中国語で自由作文をすると、中国語の文章としては論理性に欠けると取られてしまうことがわかる。『学習指導要領』を見るに、作文の授業時間数は国語の全授業時間数の3分の1程度であり、日本人は母語での作文教育を充分に受け、文章の書き方をマスターしてあるとは言えない。だからこそ、中国語自由作文の授業を担当する教師は、単語の使い方を教え、文法上の誤りを指摘するだけではなく、中国語の文章独特の構成方法も教える必要があると考える。, 5, KJ00005094782, P}, pages = {13--24}, title = {日本中小学国语写作教学法分析}, volume = {(3)}, year = {2007}, yomi = {タケナカ, サエコ} }