@article{oai:mejiro.repo.nii.ac.jp:00000068, author = {山西, 正子 and YAMANISHI, Masako}, journal = {目白大学文学・言語学研究, Mejiro journal of literature and linguistics}, month = {}, note = {本稿は、通行の辞書では「他動詞」とされる動詞「おおう」について、史的考察をも加えた上で、(1)(2)の2点を確認し、(3)(4)を史的変遷に関する推論として提示する。(1)「さす」「つのる」「むす」「もつ」「よせる」などと同様、自/他両用が記録上でも確認できる。「おおいかぶさる/おおいかぶせる」の意がともにある。(2)明治以降は、他動詞としての用法が主流で、通行の辞書の記述はその点で当然の帰結である。共起する格助詞も、明治以降は「~で~をおおう」で安定している。(3)「おほふ」は、多くの動詞が接尾辞その他により自/他の区別をする中で、それにならわず自/他同形のまま使用され続けた。ただし格助詞「を」と共起する使用状況が意識された結果、「他動詞」とされ、「自動詞」の使用法が激減した。(4)「おほふ」は、自/他両用であった点では「ひらく」と類似する。そして一般的には他動詞、かつ、ときに自動詞にもなり得る点で「かえす/むす」などと共通点がある。また、「もつ」が自動詞「保つ」と他動詞「持つ」のように、漢字について厳密な区別を得たのに対し、「おおう」は「漢字による保証」が得られなかった。その点で「おおう」は「不運」ともいえる存在である。, 4, KJ00005094781, P}, pages = {1--11}, title = {動詞「おおう」と格助詞}, volume = {(3)}, year = {2007}, yomi = {ヤマニシ, マサコ} }