@article{oai:mejiro.repo.nii.ac.jp:00001679, author = {田尻, 信壹 and TAJIRI, Shin-ich}, issue = {26}, journal = {目白大学高等教育研究, Mejiro University Education Research}, month = {Mar}, note = {pdf, 本研究は、中等社会科の実践家であった安井俊夫の歴史授業論に関する研究である。安井は、1967年から1989年まで千葉県公立中学校の社会科教師として優れた実践を行い、多くの実践記録を発表してきた。その後、愛知大学に転出し社会科教授法の確立につとめるなど、戦後の社会科教育を代表する授業実践者の一人であった。氏の代表的実践として、古代ローマの剣闘士奴隷スパルタクスの反乱を扱った授業がある。同授業では、スパルタクスに対する生徒の「共感」を重視し、歴史授業にける「共感」の有用性を提起した。同氏の「共感」論については、歴史学や社会科教育学の研究者や社会科教師によって活発な議論が展開されるなど、社会科授業史での主要テーマとなった。筆者は、安井歴史授業論をめぐる議論を整理するとともに、近年、歴史学習の重要概念となってきた歴史エンパシーの概念から同授業を分析することで「共感」に対する新たな視点を模索した。そして、個人的体験に止まる授業実践というものを歴史エンパシーという歴史教育理論の中に位置づけることを通じて誰もが利用可能な授業理論に昇華させ、授業力を備えた教員を養成するための手立てを示した。}, pages = {69--79}, title = {安井俊夫の歴史授業論に関する研究―「スパルタクスの反乱」実践を事例として―}, year = {2020} }